【高槻市】高槻赤十字病院が、麻疹(はしか)の疑いがある患者の受け入れを一時制限。「地域医療支援病院」の対応として疑問視。その役割とは?
高槻赤十字病院で、麻疹(はしか)の感染が疑われる患者の受け入れを一時制限していたことが判明しました。
その理由として、はしかの抗体がある職員や診療スペースの確保が困難だと判断したと説明。2月15日(金)にホームページ上に「はしかの疑いがある患者さんの受け入れのご紹介をお断りさせていただきます」と通知し、近隣の医師約100人に病院の対応を説明したとのこと。古川福実院長は3月5日(火)の会見で、「(HPの)文面を見ると受け入れ拒否と読み取れる」「地域住民に心配をかけ、申し訳ない」と謝罪しました。
高槻赤十字病院は、地域医療支援病院として大阪府の承認をうけており、保健所の担当者は「地域医療支援病院だけに、この対応では困る」とし、2月18日(月)に速やかに通常診療に戻すよう要請したが、高槻赤十字病院はその後も受け入れ制限を実施。院内の接触者の発症がないことを確認できた3月3日(日)に制限を解除したとのこと。
地域医療支援病院とは、地域の病院や診療所との医療機関の機能の役割分担と連携を目的に、都道府県が承認した医療機関のこと。
承認要件として、①紹介患者に対する医療の提供②医療機器の共同利用の実施③救急医療の提供④地域の医療従事者に対する研修の実施などがあげられます。
(momo)