【高槻市】震災から1年。大阪府北部地震から得た教訓「あべのタスカル」でパネル展示展も開催中。
2018年6月18日、高槻市民にとって決して忘れてはいけない大阪府北部地震から1年が経ちました。
都市部における朝の通勤・通学中を襲った大阪府北部地震は、これまでの地震とは異なった課題が顕在化した地震でした。地震発生時、多くの電車が駅間に停止し、約240万人に影響したJR西日本では、各電車と指令所が無線のやりとりに追われた反省から、2019年1月、入力するだけで電車の位置を指令所に伝達できる専用アプリを導入。
阪急電鉄でも、電車が非常停止した場合、従来は点検員が到着するまで運転再開できなかったが、震度5弱以下なら運転士の確認などで最寄り駅まで移動できるようにルールを変更しました。
そして、ブロック塀などの通勤・通学道中に潜む都市部の危険性も浮き彫りになりました。高槻市は、市内の公共施設のブロック塀の撤去を進めており、2022年までに全撤去を終えるとしています。
また、家に帰られない「帰宅難民」とは別に、目的地にも到達しない「出勤・登校困難者」となった方も多くみられました。自宅で震災にあった方も、会社や学校から自宅待機の指示がなく地震後に家を出て「出勤・登校困難者」となったケースも多くあったそうです。この教訓から、各企業、各家庭においても、震災時の対応のマニュアル化が求められています。
これまでも、阪神淡路大震災や東日本大震災で得た教訓が多く引き継がれ活かされてきました。大阪府北部地震においても、南海トラフ巨大地震や首都直下地震に備え、この教訓を最大限に活かすことが最も大切ですね。
この震災から得た教訓を忘れないようにと、2019年6月20日(木)まで、大阪市立阿倍野防災センター(あべのタスカル)において、「大阪府北部を震源とする地震」の写真パネル展等が開催しされているのをご存知ですか?
当時の震災を振り返り、さらなる巨大地震を想定した日頃の備えの大切さや防災知識を学ぶきっかけに、足を運ばれてみてはいかがでしょうか。
最後に、大阪府北部地震について改めて記し、犠牲となられた方々に追悼の意を表し、心からご冥福をお祈りし黙祷を捧げます。
2018年6月18日午前7時58分、大阪府北部を震源とするマグニチュード6.1の地震が発生。高槻、枚方、茨木、箕面、そして大阪市北区において震度6弱を観測。この地震によって大阪府下で亡くなられた方は6名、負傷された方は385名に及びます。
■「大阪府北部を震源とする地震」の写真パネル展等の開催について
《期間》2019年6月20日(木)まで ※6月19日(水)は、休館日です。
《時間》写真パネル展10:00~18:00 / 特別体験コース受付10:00~16:30(事前電話受付は、10:00~17:45)※受付時間内であっても、定員に達すればコースの受付は終了します。
《会場》大阪市立阿倍野防災センター(あべのタスカル)あべのフォルサ3階
《入館料》無料
(momo)